外壁塗装の業者はどう選ぶ?危ない業者の見極め方は?
自宅の外壁が傷んでひび割れや色褪せなどが見られる場合、補修や塗装を検討する際に業者選びは重要なポイントとなります。
外壁の塗膜が劣化すると雨水や湿気が内部に入りやすくなり、建物の構造部分にダメージを与える恐れがあるため注意が必要です。ひび割れや塗膜の剥がれは防水機能の低下を示すサインであり、早めのメンテナンスが推奨されます。
一方で、信頼できない業者に施工を依頼すると、見積もりにない高額請求や手抜き工事などのリスクが伴います。
そのため、外壁塗装を依頼する際は業者の選び方を慎重に検討する必要があります。
本記事では、外壁塗装業者の選び方や、危険な業者を見抜くポイントについて解説しています。
どこに頼む?「依頼先」による3つの大きな違い
ハウスメーカーは安心感が強い
ハウスメーカーは、住宅の新築や建設を手掛ける企業ですが、多くの場合リフォームサービスも提供しています。特に大手のハウスメーカーでは、アフターサービスの一環として外壁塗装を含むリフォームを行うことが一般的で、住宅全般の設計や施工に精通しているため、外壁塗装も一貫して任せられる点がメリットです。
ハウスメーカーを利用する大きな利点は、安心感の高さです。
企業としての信頼性があり、施工後の保証が充実していることが多いため、アフターサービスに関する不安を抑えられます。
また、長期的に定期点検やメンテナンス契約を継続できる場合もあり、新築時の詳細な図面を活用できることから、工事中のトラブルやミスが起こりにくいという利点もあります。
一方でデメリットとしては、料金が比較的高めに設定される傾向があり、コストパフォーマンスの面では他の業者に劣る場合があります。
さらに、施工対象が住宅全体にわたるため、外壁塗装に関する専門的な技術や知識が十分でない場合があり、細部の仕上がりや専門性が気になる場合は注意が必要です。
地元の塗装専門店は技術力が高い
外壁塗装専門業者は、その名の通り外壁塗装に特化した業者であり、塗装工事に専念しているため技術や知識において非常に高い専門性を持っています。
最新の塗料や施工技術に精通しており、塗装に関するトラブル対応の経験も豊富で、施工品質が一定に保たれることが多い点が特徴です。
専門業者の最大のメリットは、塗料の種類や下地処理、塗装工程に至るまで、専門的なアドバイスを受けながら最適な施工方法を選べることです。
また、料金が比較的抑えられる場合が多く、コストパフォーマンスに優れている点も魅力です。
一方でデメリットとしては、外壁塗装以外のリフォーム工事をまとめて依頼できないことが挙げられます。
屋根や付帯部分なども同時に施工したい場合には、別の業者を手配する必要があります。
しかし、見積もり比較サイトなどを活用すれば複数の業者を同時に検討でき、インターネットを利用して効率的に計画を立てることが可能です。
大手リフォーム会社は窓口が広い
大手リフォーム会社は、住宅の改修を専門に手掛ける企業で、外壁塗装もその業務に含まれます。
新築住宅の施工経験は少ないものの、既存住宅の改修技術に特化しており、外壁塗装を含むリフォームにおいて豊富な実績を持っている点が特徴です。
依頼するメリットとしては、住宅全体の劣化状況を診断したうえで、必要なリフォームをまとめて提案してもらえる点が挙げられます。
たとえば、外壁塗装と同時に屋根の塗装やベランダの防水工事も検討している場合、複数の業者に依頼する手間を省け、工事の一元管理が可能になります。
一方で、業者の規模や信頼性によって施工の質が安定しない場合もあります。幅広い分野に対応する分、特定分野の深い専門性や最新技術の知識が平均的になりやすい点に注意が必要です。
優良業者を見分ける「3つの必須チェック項目」
資格や許可証があるか
外壁塗装業者を選ぶ際には、資格や許可証の有無を確認することが非常に重要です。外壁塗装業自体には特定の免許が必須ではありませんが、「塗装技能士」や「建設業許可票」を保有している業者は信頼性が高まります。
塗装技能士は厚生労働省が発行する国家資格で、塗装に関する知識や技能が認定されていることを意味しています。
信頼できる業者は、必要な資格や許可を保有しており、それにより施工の品質や法的な安心感が確保されます。たとえば、塗装業では500万円以上の工事を行う場合には、「建設業許可証」が必要となり、塗料の使用に関しても環境や安全基準に従っていることが求められます。
無許可や資格を持たない業者を選ぶと、トラブルや将来的な問題が発生するリスクが高くなるため、注意が必要です。
施工実績や口コミを確認
施工実績が豊富な業者を選ぶことは、塗装の品質を確認するうえで非常に重要です。
施工経験が多い業者は、さまざまな住宅や条件に対応した知識や技術を持っていることが期待でき、安心して依頼しやすくなります。
過去の施工事例を確認すれば、仕上がりのイメージや業者の技術力を把握でき、依頼前の安心感が高まります。
また、経験に基づいた的確なアドバイスや提案を受けられる点も大きなメリットです。
施工後の評価や口コミも参考にすることで、実績の信頼性を確認することができます。特にインターネットの見積もり比較サイトを活用すると便利です。
複数の業者の口コミや施工実績をまとめてチェックできるため、時間を節約しながら効率的に情報を集められます。2
4時間確認できるため、忙しい方でも活用しやすい点が魅力です。加えて、業者のホームページでは施工実績や代表者のプロフィールを確認でき、信頼性の判断材料として役立ちます。
施工不良に備えた保険に加入しているか
施工業者選びの判断材料として、施工不良に備えたリフォーム瑕疵保険の有無も重要です。
リフォーム瑕疵保険は、塗装工事の引き渡し前に、国土交通大臣指定の住宅瑕疵担保責任保険法人から派遣された建築士が工事に欠陥がないか確認する制度です。これにより、施工品質を客観的にチェックしてもらえるため、安心して塗装を任せることができます。
万が一施工不良が発生した場合でも、再施工にかかる費用は保険会社が負担するため、顧客にとって大きな安心材料となります。
保険の利用には工事費用に応じた保険料が必要ですが、リフォーム瑕疵保険を取り扱えるのは、厳しい審査を通過した登録事業者のみであるため、保険を提供している業者は、質の高い工事を提供できる信頼性のある会社であるといえます。
要注意!避けるべき業者の「NGな特徴」
極端な値引きを提案されたら注意が必要
外壁塗装は決して安価で行える工事ではないため、できるだけ経済的に依頼したいと考える方が多いでしょう。
そのため、塗装業者を選ぶ際には「価格」も重要な判断材料になります。
しかし、注意が必要な点として、顧客心理につけ込んで契約を急がせる業者が存在することが挙げられます。
たとえば「今なら50万円値引き」「今日契約すればモニター価格で施工」などの強引な勧誘です。
外壁塗装の価格は、使用する塗料のグレードや外壁の面積、材質、施工方法、職人の単価、住宅を取り巻く環境など、さまざまな要因で決まります。そのため、複数の業者に相見積もりを依頼した場合、見積もり額に差が出るのは一般的です。
こうした定価のない性質を悪用し、大幅な値引きでお得感を演出したうえで、強引な営業で契約を迫る業者もいるため、価格だけで判断せず慎重に業者選びを行うことが重要です。
見積書の内容が曖昧
優良な業者は、見積書に工事内容の詳細を明確に記載します。
具体的には、使用する塗料の製品名やメーカー名、1㎡あたりの単価、足場代や高圧洗浄などの付帯工事費用まで細かく示されている場合、安心して依頼できる見積もりと判断できます。
一方で、悪質な業者の見積もりは「一式」といった曖昧な表現が多く、工事内容が不明瞭であることが特徴です。
また、相場とかけ離れた金額を提示する場合もあります。
担当者の対応品質が悪い
優良業者の担当者は、顧客の疑問や不安に対して丁寧で分かりやすく説明してくれます。
専門用語を避け、住宅のイラストや写真を使って「この部分が破風です」といった具体例を示すなど、視覚的に理解しやすい説明をしてくれるでしょう。
また、住宅の劣化診断をしっかり行い、現状を正確に把握したうえで最適な提案をしてくれる点も特徴です。
一方で、悪質業者の担当者は、専門用語を多用して説明を曖昧にしたり、質問にきちんと答えずはぐらかしたりすることがあります。
顧客の不安を煽る言葉で契約を急がせたり、他社の悪口を言ったりする場合もあるため注意が必要です。
一括見積もりを最大限に活用するコツ
3社程度に絞って見積もりを比較する
適正価格で正しい塗装工事を行ってくれる業者を見極めるためには、複数の業者に見積もりを依頼し、それぞれのリフォームプランを比較することが重要です。
目安として3社程度の見積書を比較することで、ご自宅の外壁塗装にかかるおおよその費用相場を把握できます。
また、使用する塗料の適正や、必要な工事・不要な工事の判断基準も確認できるため、適切な施工内容を選ぶうえで役立ちます。
価格以外の部分にも注目
複数の業者から見積もりを取る際には、提示された料金が施工相場と大きくかけ離れていないかを確認することが大切です。ただし、料金だけで悪質な業者を見抜くのは難しい場合もあります。
そのためのチェックポイントとして、現地での診断作業がどの程度丁寧に行われるかを確認すると良いでしょう。ひび割れや劣化箇所など、見落としがちな部分や将来的に再塗装が必要となる箇所まできちんとチェックしてくれる業者であれば、信頼性の高い施工が期待できます。
まとめ
外壁塗装業者の選び方について解説しました。
外壁塗装は、数十万円単位の費用が発生するため、できるだけ安価に抑えたいというのが消費者心理です。
ですが、価格だけに注目して依頼すると、悪徳業者に目をつけられるリスクが高まるため、価格も意識した上で、対応が丁寧で、専門的な知識や実績が豊富な施工業者を選ぶと良いでしょう。
業者探しを効率的に行うためには、複数社からの相見積もりを取り、チェック項目に照らし合わせながら比較すると良いでしょう。